今回は学資保険に入らない方がいい理由を説明していきます。
学資保険に入らない方がいいと考えられる理由はいくつかあります。以下に詳しく説明します。
デメリット1. 運用利回りが低い
学資保険は安全性が高いものの、現在の低金利環境では運用利回りが非常に低く、満期時に受け取る金額がほとんど増えません。
→ 例えば、銀行預金よりは増えるものの、投資信託やNISA(つみたてNISAなど)と比べるとリターンが低くなる傾向があります。

そんなに低いの?

はい、めっちゃ低いです!!
年数 | 戻り率(利回り) | |
学資保険 | 18年 | 100~105% |
NISA(米国投資信託の場合) | 5年 | 194%(2020年~2025年) |

えー!!こんなに違うの?!

学資保険:毎月1万円を18年間積み立て、返戻率104%で運用した場合の資産額
NISA:毎月1万円を18年間積み立て、年平均成長率5%で運用した場合の資産額

なんでこんなに違うの?

NISAはだるま式に増えるためです!!
学資保険は投資(かけた)お金の総合に対し、返戻率によってお金が増えますが、NISAは増えた金額に対して利回りが追加されるので、このような形になります。
つまり、学資保険に投資するよりも、NISAで投資した方が何倍も利益率が高いということです。
NISAは不景気などで下がるデメリットもありますが、ぜんぜんこちらの方がお得です。NISAについて詳しくは過去記事をご覧ください。
デメリット2. 物価高に弱り
最近は物価高なので物の値段が急上昇しています。
学資保険で積み立てたお金は契約時の条件に固定されるため、将来インフレが進むと実質的な価値が目減りする可能性があります。
→ 例えば、学費が想定以上に値上がりしても、保険金額は増えないため不足することがあります。
デメリット3. 途中でお金を下ろすと損する
途中で解約し、お金を引き出そうとすると損をします。
学資保険は長期間積み立てることでメリットを得る商品ですが、途中で解約すると払い込んだ保険料よりも少ない金額しか戻ってこないことが多いです。
→ 急な出費や家計の事情で解約せざるを得ない場合、大きな損失になる可能性があります。
デメリット4. 保障が不要
学資保険には親が死亡した場合の保障(保険料免除など)がついていますが、すでに十分な生命保険に加入している場合、学資保険での保障は不要かもしれません。
→ その分、学資保険より運用効率の良い方法を選ぶほうが合理的です。
デメリット5. 他の資産運用方法の方が柔軟性が高い
学資保険は使い道が基本的に教育資金に限られますが、NISAやiDeCoなどの投資商品を活用すれば、より高いリターンを狙え、用途の自由度も高まります。
→ 例えば、つみたてNISAを利用して毎月積み立てれば、資金が必要な時に引き出すことが可能です(iDeCoは年金目的なので途中引き出し不可)。
デメリット6. 返戻率が100%を下回ることもある
最近の学資保険は、返戻率(払い込んだ保険料に対する受取金額の割合)が100%を下回るものもあり、貯蓄目的で考えると非効率な場合があります。
→ 例えば、返戻率95%だと100万円払っても95万円しか受け取れず、普通に貯金したほうが良いケースもあります。
結論:学資保険は本当に必要?
学資保険は「確実にお金を貯めたい」「リスクを極力避けたい」という人には向いているものの、 「効率よく教育資金を貯めたい」「インフレに対応したい」「途中で柔軟にお金を使いたい」 という人には向いていません。
代替案としては、以下のような方法が考えられます。
学資保険は「手軽な貯蓄+保険」というメリットもありますが、 他の方法と比較して本当に必要かを検討するのが大切 です。
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